40代女性:立ち上がる時の腰の痛み

症状

仕事で重いものを持ち上げる為に立ったり座ったりしていると腰が重くなってきて、症状が徐々に悪化するといった事を繰り返しているとのことでした。

 

検査

  • 腰椎は最下部の5番と胸椎と腰椎の移行部に固さがあり、腹部を触診すると大腰筋が緊張⇒大腰筋の緊張は胸椎と腰椎の移行部の固さの原因になる事が多いですので改善する必要があります。
  • 左股関節の動きの制限⇒痛みがあるのも左側なので、この部分も大きく関係している事が考えられます。
  • 腹部の緊張⇒腎臓周囲の筋膜と十二指腸周囲の筋膜の固さがあり、どちらも腰周囲の組織と筋膜で繋がっている事から改善の必要性があります。
  • 仙骨の後方回旋⇒仙骨は生理学的には前方に回転しているものなのですが、後方への回転が目立っていました。この状態だと靭帯部分に大きな負担をかけているため痛みをだす危険性が考えられます。
  • 上部頚椎の固さ⇒骨盤部に固さがあるため硬膜の緊張によるものなのか、この部分が重要な問題なのかを比較していく必要性があります。
  • 立ち方の問題⇒座った状態から立ち上がるときに腰を大きく使っていたため、身体の使い方の問題点もありました。

 

施術

  1. 左の股関節の靭帯を緩めることで、股関節の動きの改善。
  2. 大腰筋にカウンターストレインをしてから、腎臓・十二指腸に内臓マニュピレーション
  3. 腰椎にマッスルエネルギーテクニック
  4. 仙骨にはマッスルエネルギーテクニックから筋膜リリース
  5. この時点で上部頚椎を再検査すると動きがでていたため、頚部の筋肉のみリリース。

 

施術結果とコメント

この方の場合は動きによって痛みのでる方向が明確で、大腰筋の問題で痛みが出ている事が明白でしたので、症状自体の軽減はそれほど時間がかかりませんでした。

また、上部頚椎の固さや左の股関節の固さも、大腰筋を緩めてから検査すると制限が小さくなっていたため、骨盤部を中心にした施術をさせていただきました。

今回の症状は筋肉による制限が主要な原因でしたので、痛みが改善した時点で施術による改善よりも普段の姿勢を注意する事と継続的なストレッチを繰り返す必要性があることを説明させていただきました。

経過としては、一週間ほど経過しても腰の痛みは気にならないとの事でしたので、過剰な施術は必要ないと考えてセルフケアを継続していただいております。

 

このように大腰筋の問題を抱えている方の場合、仰向けで寝ると痛みが出てしまうとおっしゃる事が多いのですが、痛みがそれほど強くない状態で問題が 軽度ならば大腰筋をストレッチする事で症状の軽減ができる可能性があります。今回はその方法で良い結果がでましたので、詳しくは近日中にブログもしくはコラムにストレッチの方法をアップするようにいたします。