首の痛み

首の痛み・鞭打ち首は頭の重さを筋肉で支えているため、慢性的な姿勢の悪さや交通事故のような外傷など、外力によって負担がかかりやすい場所です。そして、首に長期間負担がかかると骨の形の変形や骨と骨とのスペースが狭くなるのですが、多くの方はこれを首のゆがみだと考えてしまいがちです。
しかし、実際は首の関節からでる痛みは原因の一部分でしかなく、症状を改善するためにはより身体全体から原因を考えていく必要があります。

このような症状の方

  • 慢性的な肩こり
  • 交通事故でのむち打ちや外傷での首の痛み
  • 朝起きた時に首が痛い
  • 夕方になると首がだるくなり、ひどくなると頭痛がする
  • 首を回したり、横に倒したりした時に痛みがする

 

当院ではこのような症状に、以下のような事が関連していると考えて施術しております。

首の位置

デスクワークで顎を突き出したような姿勢をしていると、頭の重さが首の付け根周囲にかかってしまい周囲の筋肉•関節にご負担をかけます。

施術方法

頭の位置を前側に固定してしまっている筋肉をストレッチするのと、首の関節を安定化するための筋肉をトレーニングして首の位置を改善していきます。

肩の位置

肩の位置が前に出てしまっていると肩甲骨の位置が変わってしまい、首と肩甲骨をつなぐ筋肉にご負担をかけてしまいます。また、腕の重さを首の付け根周囲で支える形になってしまい、これも症状の原因になります。

施術方法

肩甲骨の動きの改善をすることと、肩を前方に引いてしまっている筋肉をストレッチして肩の位置を改善していきます。

背中を前に曲げている

首の骨にくらべて胸椎(その下の部位)は肋骨がついているため動きが少ない関節です。
胸椎の動きが制限されていると首の骨が過剰に動く必要がでてくるため、首の関節にご負担がかかり痛みの原因になります。

施術方法

胸椎の関節の動きを改善しつつ、患者さま自身にも背中の筋肉の適切なストレッチの方法を覚えていただきます。

呼吸

安静時は呼吸をする時に首の細い筋肉を使うべきではないのですが、首の症状を持っている方を観察していると、息をすった際に首の筋肉を使って胸郭を上に持ち上げている方が多いです。
これでは、呼吸するたびに首の筋肉にご負担をかけていることになります。

施術方法

姿勢が悪いと横隔膜が固くなってしまっているため、肋骨•横隔膜自体を緩めて効率の良い呼吸ができるようにします。
首の呼吸を補助する筋肉の状態を改善してから、首の筋肉を使わないで呼吸する練習を行っていきます。

顎関節

顎関節と首に関係があるのか?と思われるかもしれませんが、首を下に向けた状態で口を開けようとすると開きにくいはずです。
これは口を開けるためには、首が少しだけ後ろに倒れる必要があるからなのですが、顎関節の動きが小さくなると首の関節に大きな動きが強いられるため、ご負担の原因になります。

施術方法

顎関節の動きに関わる筋肉•靭帯の状態を改善することで、首へのご負担を軽減させます。
詳しくは顎関節をご覧になってください。

骨盤

私たちは目の位置を水平に保つ為に首の動きで調整しています。
そのため、骨盤の水平性に不均衡があると、首の動きで大きく代償してご負担をかけていることがあります。

施術方法

首の骨の動きと骨盤は密接に関係していることがありますので、骨盤の動きを確認して問題点を改善していきます。
詳しくは骨盤をご覧になってください。

首の関節

このように、なぜ首にご負担をかけていたのかを考えて問題点を改善した上で、局所の首の関節や筋肉の状態を考えていきます。
首の関節は動きに制限があるところだけでなく、動きすぎている所も痛みを出すため、丁寧な関節の動きの検査を行う必要があります。

施術方法

筋肉・筋膜(筋肉を覆っている薄い皮)・関節に分けて施術していきます。
まず筋肉・筋膜の状態を改善してから、できるだけご負担の少ない方法で首の関節に動きをつけていきます。

このように、首の骨が歪んでいるから痛みが出ているのではなく、なぜ歪みが出てしまったのかを考える必要があります。
生活の中でご負担をかけ続けていたら、症状はまた戻ってきてしまいますので、症状を改善するために適切なエクササイズと普段の姿勢について理解していただけるよう施術後の説明にも力を入れるようにしております。

施術期間

急性の症状の場合は原因がはっきりとしている事が多いですので、週に2回程の施術を数回行う事で症状の軽減を計ります。
逆に、肩こりのような慢性的な症状はご自分でのエクササイズや生活習慣の改善が重要になりますので、1〜2週間あけながら施術させていただいております。

施術後のケア

首の位置を改善する事が重要ですので、正しい姿勢を維持する方法やイスの座り方•パソコンの位置等の生活環境の改善方法を覚えていただきます。また、首にご負担をかけない呼吸方法•顎の力の抜き方など、根本的な原因の改善から覚えていただくようにしております。

ストレッチも必要な場合は行っていただきますが、三回程施術させていただいた後に、患者さまの状態を確認させていただいた上で指導させていただきます。

むち打ち後の方や頭の位置が極端に前に出てしまっている方は首の前側の筋肉が弱化していることが多いため、ゴムバンドを用いたエクササイズも指導しております。

首の痛みの改善において、局所の筋肉や関節を緩めて改善するのは炎症を伴わない早期のものだけです。
痛みが強くなると何となく筋肉を緩めてもらうといったことを繰り返していることが症状を悪化させていることも多いです。
まずはご自分の症状がなぜ起きているのかを一緒に考えさせていただいた上で改善のお手伝いをさせていただきます。

 

症例紹介